進行性網膜萎縮症について (2015/10/20)
あまり知られていない病気ですが、実際には想像以上に多くの子がかかっていると言われています。
網膜の血管が壊死していく病気で最終的には盲目になってしまいますが、飼い主さんからすれば、「白内障や高齢になって目が悪くなった」と思っていることが多いようです。
この病気は、犬の場合は遺伝性、猫は後天性がほとんどです。
猫の網膜萎縮症の原因は“タウリンの不足″です。
今のキャットフードにはタウリンが含まれていますので、網膜萎縮症の子はほとんどいなくなりましたが、手作り食でタウリンが不足している場合にかかってしまうことが多いようです。
手作り食の場合はタウリンが不足しないように心掛けてあげてください。
犬の場合は遺伝の要素がほとんどで、今のところは治療法もない病気です。
徐々に進行していきますので、生活には大きな影響が少なく、年単位で進行することも多いので飼い主さんも気づかないことも多いようです。
最終的には盲目になってしまいますが、徐々に進行していくこと、犬や猫は視覚よりも聴覚や臭覚が大きく発達していますので、日常生活は問題なく過ごせることが多いようです。
完治のできない病気ですが、抗酸化作用のあるビタミンCやEを充分に与えることで進行を遅らせることができます。
ビタミンEはサプリメントで与えるよりも、まずはビタミンEを多く含んでいる食材を食べさせてあげるのが良いです。
ビタミンCはサプリメントで与えるのが良いと思います。
『C+ローズヒップ』、『スーパーC2000』は、そのままでも消化吸収できるので良いです。
また、リンゴを食べることで体内のビタミンCが増えますので、すりおろしリンゴも食べさせてあげてください。
この病気は遺伝性ですので、繁殖する段階で防ぐ必要があります。
今は遺伝子検査で確認できるようになっていますので、そんな遺伝子を持っている子は繁殖に使わないことが第一です。
遺伝子キャリアの子の場合は、正常な相手と繁殖すれば病気を持っている子は産まれないということですが、それでもその遺伝子は受け継がれてしまいます。
ブリーダーさんにお願いです。たとえ正常な子との交配であってもキャリアの子は繁殖には使わないでください。
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