肥満について (2003/8/15)
肥満は、一般には軽く考えている人が多いようですが、「肥満症」という立派な(?)病気です。
また、犬や猫が肥満であっても、飼主さんの約3分の1の方は、気付いていません。
ワンちゃんやネコちゃんのお腹や背中を触ってみて下さい。指で肋骨や背骨を感じる事が出来なければ、肥満だと考えて下さい。
肥満はそれ自体以外にも、骨と関節の問題や、肝臓病、心臓病、糖尿病など、万病の元になる事も少なくありません。
また、皮膚病、感染症、便秘、呼吸器系や消化器系の病気も起こりやすくなります。麻酔をかける時も危険度が増しますし、手術自体も難しくなります。
肥満の原因としては、食べ過ぎ、運動不足、代謝能力の低下、甲状腺機能の異常などが考えられます。ですが、ほとんどの場合は食べ過ぎや、主食が適切な量でも、おやつをあげすぎたり、人間の食べ物を与えたりする事です。
特に、子供のときから太らせてしまうと、脂肪細胞が大きくなってしまい、一定以上大きくなってしまうと、元に戻すのがとても難しいので、子供のときに脂肪細胞を大きくしないことが大切です。
対処法として、ライトフードを与えている人が多いですが、殆どのライトフードは、砕いたピーナッツ殻やとうもろこしの皮などの粗悪な繊維質が使われていることが多く、徐々に腸に障害を与え、過敏腸症候群の原因にもなります。
また、単純に低カロリーなだけのフードではなく、代謝能力を補うために、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれている必要があります。
もひとつ、動物の身体は体内で充分なタンパク質を要求しています。
ライトフードなどの極端にタンパク質の低いフードを与えた場合、身体は「タンパク質が足りない」と判断して、消費せずに溜めようとするんです。
最終的には腎臓に大きな負担になり、尿にタンパクが混じるようになり、糖尿病の原因になることがあります。
太っているから、ライトフードという考え方は危険です。
増量の意味も含めて、細かく摩り下ろした有機栽培のニンジンやレタスなどの野菜、リンゴやバナナなどのフルーツは、満腹感を与えてくれます。
おやつとして、また滋養の要素もあり、お奨めです。
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