ガン(悪性腫瘍)への対応
まずは防腐剤などの一切入っていない自然な食事を与えること、充分な水分を摂ること、オシッコは我慢させないでドンドンできる環境にしてあげてください。
また、一日のうちで、楽しい気持ちで緊張する場面と心からリラックスできる時間も作ってあげてください。
その上での対応です。
人間だけではなく、犬や猫にもガンというのは身近な病気になってきています。
そのガンの発生にはウイルスが関係している場合もありますが、食生活や生活環境による発ガン物質が大きく関係していると考えられていますので、『食生活と生活習慣を整える』ことが重要だと思います。
獣医さんでの治療では、外科手術、放射線療法、化学療法があります。
手術で完全に取り切れればとりあえずは完治という診立てになりますし、その他の治療でも一時的にでもガン細胞が小さくなれば成果があったという判断になりますが、ガン体質そのものは変化がなく完治を目指す治療ではありません。
ガンの3大治療と言われていますが結局は対症療法で、根本治療ではないということは知っておいてください。
ガン細胞が無くなったり小さくなったりしたとしても、根本的には治っていないのですから、強い身体を作ることを考えてください。
そのためにも獣医さんの治療を受ける受けないにかかわらず飼い主さんの対応がとても重要です。
人間の場合ですが、世界ガン研究基金・米国ガン研究財団の報告書によると、野菜を多く摂ること、抗酸化物質(ビタミンA、C、E)、βグルカン(キノコ類)や、アラピノキシラン(玄米)を食べること、また、食物繊維を摂ることや身体を温めることも重要と報告されました。
動物にも同じことが当てはまると思います。
『ガンへの対策』
◆糖質制限
ガン細胞の唯一の栄養源の糖質(炭水化物)を制限することでガン細胞への栄養を止めるということになります。
糖質は正常細胞にも必要な栄養素ですが、同時に中鎖脂肪酸(ココナッツオイル)を与えることで糖質の代わりとして、正常細胞は栄養源として使えますがガン細胞は使えない成分を作り出します。
◆栄養を与えない
ガン細胞は栄養を取り込むために新しい血管を作り出します。
その新生血管をつぶす働きのあるハーブ(パウダルコ)を摂ることで、ガン細胞に栄養を与えないことになります。
◆自律神経
また、腫瘍のできる子は、特に自律神経の交感神経が優位なケース(自律神経についての項参照)が多いです。
毎日の生活の中で、心からリラックスできる時間を多く作ってあげてください。
優しく全身をマッサージしてあげるのもおすすめです。
特に難しい技術などなくても、全身を撫でてあげるだけでもおすすめです。
また、重曹と、クエン酸がおすすめです。
重曹とクエン酸を水で溶いて与えます。
過剰に与えすぎない限り弊害は全くありませんので、人間の食用レベルの物で試してみてください。
ただ、一緒に水に溶かすと炭酸水になりますので、それが苦手な子は別々に与えてください。
それに加えて必須脂肪酸の『αリノレン酸』や良質の食物繊維を摂ることも考えてください。
αリノレン酸を多く含み良質の食物繊維も多く含んでいるフラックスシードがおすすめです。
『ガンの食事と対策』
◆食品添加物などの化学物質を避ける
◆身体を温めることで免疫力が高まります。
フードを使う場合はラムやチキン、サーモンなどの身体を温める作用のある原材料のフードがお勧めです。
◆ビタミン・ミネラルや良質の食物繊維などは、できる限りサプリメントなどではなく自然な食材から摂る。
◆予防としては赤身のお肉は出来る限り避ける。
◆ビタミンCはサプリメントで摂るのもおすすめです。充分に与えてください。
◆糖質を制限することと中鎖脂肪酸を摂る。(参照→ 抗ガン剤と絶食・ケトン食療法)
『最も大切なこと』
飼い主さんとすればとても心配になってしまう病気です。
それでもその子の前では心配な気持ちを悟られないように、自信を持った安心のできる大らかな態度で接してあげてください。
飼い主さんの心配している様子を見るとその子も心配な気持ちになり、身体の力が下がってしまいます。
どんな症状でも安心して楽しく過ごすことで身体の力が大きくなります。
「心からリラックスできる時間」、「楽しい時間」、「嬉しい時間」、「安心のできる飼い主さん」を意識して作ってあげてください。
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