けいれん発作への対処法
まずは防腐剤などの一切入っていない自然な食事を与えること、充分な水分を摂ること、オシッコは我慢させないでドンドンできる環境にしてあげてください。
また、一日のうちで、楽しい気持ちで緊張する場面と心からリラックスできる時間も作ってあげてください。
その上での対応です。
痙攣発作を起こした時、まずは原因を確かめたいですが、完全に把握するためにはMRIなどの検査が必要になり、全身麻酔のリスクや金銭的な負担などからそこまでの検査はしないことも多いです。
それでも、その子の様子や症状などから、確定ではなくてもある程度の予想はできます。
脳腫瘍などの脳の問題や肝臓の問題の可能性がないのなら『てんかん発作』ということになります。
脳腫瘍やその可能性がある場合でも同じ対応と、同時に悪性腫瘍への対応もしてください。
悪性腫瘍のページもありますので、良ければ参考にしてください。
『ガンへの対応』
てんかん発作は脳の神経細胞が異常に興奮して、色々な神経症状を引き起こします。
その原因になっているのは毎日の生活の中で体内にけいれんを起こすような要素が積み重なっているからです。
例えば、静電気や電磁波、化学的な添加物、熱、過剰な神経伝達などが蓄積されて起こると考えられます。
薬を使っていても、いつまでも発作を繰り返すのは蓄積された物を取り除くのではなく、発作を抑えるだけの薬だからです。
症状を抑えるだけでなく、根本的に健康な身体にしてあげることが重要です。
脳腫瘍や脳炎などが原因だとしても同じように考えてください。
『対策』
◆体内に充分なギャバを作る
興奮を抑えたい時に使いたい『ギャバ』という成分があります。
ギャバは体内でも作られるのですが、体内のギャバが減少すると神経が興奮しやすくなります。
発芽玄米やトマトなどのギャバを含んでいる食材を食べさせてください。
◆てんかんに限らずですが、脳の病気には糖質の扱いが重要です。
脳のエネルギー源は通常は糖質が100%です。
一般的に「動物に糖分は与えてはいけない」と考えられていることが多いですが、何の根拠もないことで、特にてんかん発作など脳の病気の子には積極的に糖分を与えるのも一つの方法です。
ただ、糖質をエネルギーに変換できないことが原因で発作を起こしているケースや、発作の原因が脳腫瘍の場合は、糖質を制限することも考えてください。
人間のてんかん発作では糖質制限することでかなり良い結果が出ています。
「糖質を充分に与える」、「糖質を制限する」と全く正反対な対応ですが、その子の様子に応じて対処してあげてください。
◆糖質の次に重要なのは"脂肪"です。
一般的にはコレステロールは健康には有害と思われがちですが、身体の臓器の中で最もコレステロールの多いのが脳です。
質の良い脂肪を充分に摂ることも考えてください。
特に必須脂肪酸のαリノレン酸を充分に摂るのが良いです。
フラックスシードはアルファリノレン酸を多く含んでいる数少ないハーブです。
◆身体を温める食材を避ける
発作の起こる子は体内に熱を持っていることが多く、身体を温める食材を避けること、身体を冷やす食材を多く使うのが良いです。
特に、意味もなく頭を振ったり、擦りつけたりするときは注意してください。
※身体を温める食材
ラム、鶏、カボチャ、等
※身体を冷やす(温めない)食材
カンガルー、豚、牛、トマト、昆布、ジャガイモ、キャベツ、キュウリ、ゴボウ、セロリ、チンゲン菜、タケノコ、等
フードを使う場合はポークやビーフなどの身体を積極的に温めない原材料のフードがお勧めです。
ただ、身体を温める食材でも健康に良い食材もあります。
その子の症状・様子に応じて、優先順位を考えるのですが、激しく頭を振ったりする時は、身体を温めないことを優先に、それ以外の時は、身体を温めないということよりも、良い食材を食べることを優先するのが良いと思います。
◆中鎖脂肪酸
人間の場合ではてんかんへの対処として中鎖脂肪酸が重要とされています。
中佐脂肪酸はココナッツオイルに含まれています。
◆化学的な防腐剤や着色料の入ったペット用のおやつや、食べ物は与えない。
化学的なものは、動物の身体では処理しきれません。
そのようなものを入れないことはとても重要なことです。
フードを使う場合、化学的な添加物無添加で身体を積極的に温めないフードがお勧めです。
『食事と対策』
◆食品添加物などの化学物質を避ける
◆必須脂肪酸のアルファリノレン酸は充分に摂る。(フラックスシードなど)
◆ビタミン・ミネラルや良質の食物繊維などは、できる限りサプリメントなどではなく自然な食材から摂る。
◆糖質を制限する場合は中鎖脂肪酸(ココナッツオイル)を摂る。
◆けいれん発作についての関連記事です。見てください。
『てんかん・けいれん発作』
『けいれん発作と糖質』
けいれん発作、目の当りにすると飼い主さんもパニックになってしまうことも多いですが、けいれん発作自体で命を落とすケースはほとんどないということ、その時はワンちゃん・ネコちゃんも意識がなく、苦痛に感じていないので、慌てず落ち着いて対応してあげてください。
けいれん発作のことなどで何か疑問や対応の分かり難い時は、当ショップでもよろしければ、どのようなことでも遠慮なくお問い合わせください。
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