しつけに役立つ犬の習性(おしおきの副作用とリバウンド)
獣医さんが犬や猫の治療によく用いる薬に「ステロイド剤」というものがあります。
これは皮膚アレルギーの治療などに使われるのですが、とにかく劇的な効果があります。
しかし、頻繁に使うと、副作用があり、別の病気を引き起こす事にもなってしまいます。
しかも、強いリバウンドもあり、使用を中止すると、以前よりもひどい症状に陥ってしまいます。
ワンちゃんにおしおきを与える事はこの事と一緒だと考えてください。
例えば、じゃれ噛みをするワンちゃんに強く叩いたりして、おしおきをすると、すぐにやめて、シュンとすると思います。
何回か繰り返す内に、あなたには噛みつかないようになるかもしれませんが、その副作用であなた以外の強く叱れない人(例えば子供さん)には前より激しくじゃれ噛みをするようになります。
それに、あなたに噛みついた時に一度でも怒らない事があれば、叱られたことのリバウンドによって、以前よりも激しく噛みつくようになってしまいます。
あなたが、もし会社員で、いつも怒られてばかりで、時には暴力を交えるような上司がいたとしたら、あなたの会社生活は、ストレスばかりで、会社に行くのも嫌になってくると思います。
そうではなく、いつもあなたを温かく見守ってくれて、間違った事も正しい方向へ導いてくれるような上司であれば、「この人の役に立ちたい」、「この人についていこう」と考えると思います。
ワンちゃんに対しても同じ事が当てはまります。
怒ったり、罰を与える事は、一時的にはあなたの望ましくない行動を止めさせることは出来るかもしれませんが、本当の意味でのワンちゃんとの信頼関係は築けません。
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