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 フラックスシード(亜麻仁)(2014/10/20)

 犬や猫の健康のために、また、何かの疾患の改善を考える時に、食事面や毎日の生活環境も整えた上でですが、まず最初に与えて欲しいいのは『フラックスシード』です。

 フラックスシードの主な有効成分は『αリノレン酸』『植物性リグナン』『食物繊維』の3つです。
中でも、αリノレン酸は動物が自分の身体で作り出すことが出来ないので食べ物から取り入れる必要のある必須脂肪酸で、色々な食材にもほとんど含まれていない成分です 。
以前にも必須脂肪酸について書いた記事があります。

 必須脂肪酸

 リノール酸

 αリノレン酸には血小板の凝集を抑える働きがありますので、血管の状態を良くし、血液をサラサラにし心肺機能を向上させます。
心臓病に効果があると言われているのはこの作用のためです。
 また、体内で脳細胞の形成に必要なDHAに変わります。
脳細胞の活性化にも効果があり、脳や神経が原因の痙攣発作の抑制、また、老化防止にもつながります。

 植物性リグナンには抗酸化作用と抗ガン作用が認められています。
その作用により、フラックスシードはアメリカ国立ガン研究所によるガン抑制食品の一つとして取り上げられています。
 また、カルシウムの流出抑制の働きもありますので、骨を丈夫にします。
ただ、フラックスシードオイル(亜麻仁油)ではリグナンは失われてしまっていますので、オイルよりも種そのもののパウダーがおすすめです。

 フラックスシードの食物繊維は身体に良い腸内細菌の成長を促すと言われています。
糖分や脂肪の吸収を抑える働きがありダイエット、便秘、ガンの抑制の効果があることも発表されています。
フラックスシードには水溶性と不溶性の両方の食物繊維が含まれていますので効果もダブルです。
この食物繊維もオイルには含まれていません。やはり、パウダーがおすすめです。

 『フラックスシード』、犬や猫、人間にも健康のためにもおすすめです。

 

 (注)
フラックスシードには自分を守るために中毒性の成分シアン配糖体が含まれています。
ある種の酵素と結びつくことで下痢などを起こす作用がありますが、シアンは梅やタケノコ、リンゴ、桃、アーモンドなどにも含まれていて、よほど過剰に摂らない限り問題はありませんが、万一フラックスシードが原因で下痢などが起こった時は量を減らすか中止してください。

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